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G01-2531

[ITX72] シリアルPnPによるモデム検出後のダイヤルアップ接続について

不具合内容

「CDCモード」(初期状態)でシリアルポートにパソコンを接続している場合、一部のパソコンでは、パソコン起動後、1回目および2回目のデータ発信が失敗することがあります。3回目以降のデータ発信は正常に接続できます。

原因

一部のパソコンでは、パソコン起動時のシリアルPnPによるモデム検出後、ER信号をONにした状態を保持する場合があります。これにより、Atermでは自動速度整合機能が効かなくなり、ダイヤルアップ接続時のモデム初期化コマンドに対して、Aterm側がパソコン側の速度に自動追従できずに不適切な速度でレスポンス(リザルトコード)を返します。このため、以後のコマンドのやり取りができずにデータ発信が失敗します。
これらのパソコンでも、ダイヤルアップ接続を2度失敗すると、ER信号線がOFFとなるため(原因不明)、Atermも正常動作に復帰します。

対象

OS WindowsMe
TA AtermITX72/ITX62/IT42
通信モード CDCモード
PCとの接続方法 RS-232C

対策方法

ディップスイッチの「6」番をOFFにして、「Atermモード」に変更すれば、本現象は発生しません。

「CDCモード」のままでご利用になる場合は、次のようにして「DR信号を通信時のみONとする」に設定することで解決が可能です。
※DR信号の状態を変えることにより、シリアルPnPが動作しなくなります。

■らくらくアシスタントによる設定方法

  1. Atermらくらくアシスタントを起動する。
  2. 「データポートの詳細設定」をクリックする。
  3. 「シリアルポート」のタブをクリックする。
  4. 左側の項目の「信号制御」をクリックする。
  5. DR信号の欄の「通信中は常にDR信号をON」をチェックし、「OK」をクリックする。 (下図参照)
  6. Atermらくらくアシスタントを終了する。

■ATコマンドによる設定方法

  1. ハイパーターミナルを起動する。
  2. AT&SJ1 [ENTER]
  3. AT$S [ENTER]
  4. ハイパーターミナルを終了する。